共済について共済Q&A
国際協同組合同盟(ICA)のアイデンティティに関する声明とはどのようなものですか?
ICAの「声明」には、「協同組合の価値を実践に移すための指針」として7つの原則が示されており、それぞれの協同組合がこれらの指針に従って事業を行うことで、協同組合の価値が実現されると考えられています。代表的なものを3つご紹介します。
- 一人1票
組合員は平等で組合は民主的に運営されています。具体的には、株主の議決権が持株数によって決まる株式会社とは違って、多く出資した組合員も、そうでない組合員も1票ずつの議決権を持っています。「会社の意思決定を出資額の多い株主に委ねる」という考え方ではなく、「数多くの組合員の意思に組合の運営を委ねることで、組合の目的や倫理的価値を守っていく」というのが、協同組合の考え方です。 - 教育・訓練
協同組合に出資し、運営し、その事業を利用する組合員に、また、協同組合の業務に携わる役職員に、協同組合とは何か、何を目指して事業を行うのかを教育し、訓練することが、理念を実現するための原則として重視されています。株式会社と顧客との関係にはない要素です。 - コミュニティへの関与
組合員が暮らす場としての社会(地域)のあり方を重視し、その持続可能な発展のために活動することが、協同組合の原則とされています。